以前、ネコを使った短い英語表現をご紹介しましたが、今回はイヌ編です🐶 日本語では「負け犬」、「犬に論語」、「犬の遠吠え」など、イヌはマイナスイメージで使われることが多い気がします。では、英語ではどうでしょう?
1. lucky dog 「幸運な人」「ツイている人」
親しい人に使う、カジュアルな表現です。笑顔で言うことが多いです😊
日本語で「きみは幸運なイヌだね」と言うと、「え?イヌって言った?」と不思議がられてしまいますよね。逆輸入して使うのはやめましょう。
You got tickets? Lucky dog! 「チケット手に入れたの?ラッキーなやつだね!」
2. top dog 「勝者」「いちばん偉い人」
He's the top dog in the company. 「彼は会社でいちばん偉い人だよ。」
3. underdog 「弱い立場の人」「不利な側」
underdog という言葉には、「不利な立場にありながらも、応援したくなる存在」✨ というというニュアンスが含まれています。試合などで勝ち目のない人やチームを指すこともあります。この場合、応援したり、味方になったり、成功を祈ったり…というプラスの感情をこめて使います。
日本語の 判官贔屓 (ほうがん/はんがん びいき: 弱者や敗者に同情したり、応援すること)に近い感覚ですが、日本語では「応援する側の気持ち」として表される点が少し違います。
・ underdog = 弱い立場の人/側
・ 判官贔屓 = それを応援する側の心理
弱い立場の人を応援したくなる気持ちは人類共通なのかもしれません🍀 映画やドラマ、小説、スポーツなどで、奇跡的にunderdog が勝ったときの感動は大きいですよね。 😭😹
Everyone was cheering for the underdog. 「皆、その負けそうなチームを応援していた。」
4. old dog「年配の人」「ベテラン」
年配の人について、優しさや、ときにユーモアを込めて使われます。他人を指しても、自分を指しても使えます。よく知られているのが次の表現です。
You can't teach an old dog new tricks. 「老犬に新しい芸は教えられない。」(= 年をとると新しいことを覚えるのは難しい。)
…余談ですが、このことわざとは反対の前向きな表現もよく使われます。One is never too old to learn. 「学ぶのに年を取り過ぎているということは決してない」👍
5. watchdog 「監視役」「見張り役」
watchdog は「番犬」という意味ですが、監視の役割を持つ政府や報道機関、組織などを指することもあります。
watchdog journalism という言葉もあり、これは政府や企業などの権力を監視し、不正を追及する報道の姿勢を表しています。まさに番犬のようですね。
The press plays a watchdog role. 「その報道機関は、監視役を果たしている。」
6. puppy love 「初恋」「淡い恋」
It was just puppy love. 「それはただの淡い恋だった。」
7. dog days 「真夏の暑い時期」「停滞期」
the dog days of summer という形でよく使われます。
なぜイヌかというと…
オオイヌ座の中で最も明るい星シリウスが太陽とともに昇るのが、7月上旬から8月中旬ごろ。北半球では真夏にあたるため、この時期を dog days と呼ぶようになったそうです。
暑さにバテているイヌを想像していましたが、実は夜空の星🌟と関係があるんですね。 (😓)
The dog days of summer are here. 「猛暑の真っただ中だ。」
8. dog tired 「へとへとに疲れている」
tired より意味が強調されます。カジュアルですが、下品ではなく、日常会話で安心して使える表現です。
I’m absolutely dog tired today. 「今日は本当にへとへとに疲れている。」
9. dog-eared 「(本などが)角が折れた」「読み古した」
イヌの耳のように、三角形に折れたページの角を指します。
動詞 dog-ear は、dog-ear a page 「ページの角を折る」のように使います。
転じて、「読み古した」「使い込まれた」という意味でも使われます。
This book is dog-eared from reading. 「この本は読み込まれて角が折れています。」
10. sick as a dog 「ひどく体調が悪い」
I was sick as a dog all weekend. 「週末はずっと、とても体調が悪かった。」
🌿 P.S.
ネコと同じく、イヌも人間に愛され続けてきた動物ですが、英語のイディオムの中では意外とハードな扱いを受けています。
疲れ果てていたり、病気だったり…。
あんなに元気いっぱいなのに、がんばりすぎて電池切れしている姿や、拾い食いして具合が悪いときの姿がイディオムになっていると思うと、なんだか愛おしく感じてしまいますね💕


