2023年6月15日木曜日

未来を表す「will」「be going to」「現在進行形」 の違いとは?

 


未来のことを表わす表現はいろいろありますが、まず思い浮かぶのは、will や be going to ではないでしょうか。現在進行形《 be -ing 》も、未来の文としてよく耳にしますよね。


使い分けがよく分からないという質問を生徒から時々受けます。今回は、この3つの違いについて説明しますね。


🌿 《 will + 動詞の原形 》が未来を表わす場合の使い方


会話では省略形「 主語'll 」が、よく使われます。


① その場で決めた予定「~するつもりだ」「~するだろう」


事前に決めていた計画ではなく、その場で「こうしよう」と思った予定について言う場合に使います。


漠然とした未来については、willを使います。


② 未来の出来事を確信した予想「(きっと)~するだろう」


We'll see. 「そのうち分かるよ。」

様子を見ようよ、という言い方です。きっと今にわかるさ、と確信しているため、 will を使います。


確信がない場合は、助動詞may「~かもしれない」、さらに確信がない場合、may の過去形 might 「~かもしれない(けど、どうかな~う~ん)」を使います。


ビートルズの "I'll Follow the Sun" の歌詞に "Tomorrow may rain, so I'll follow the sun." というのがありますね。「明日は雨かもれない。だから僕は太陽を追いかける。」

このwillは、③のニュアンスかと思います。


③ 強い意志「必ずするぞ‼」という意気込みを込めた「~するつもりだ」


I'll do my best. 「(必ず)最善を尽くします。」

will を使っているので、聞き手に「強い意志」が伝わります。


🌿 《 be going to + 動詞の原形 》


くだけた会話では省略形《 gonna + 動詞の原形 》が、よく使われます。論文などのフォーマルな文書では使わないようにしましょう。


① すでに決まっている予定「~するつもりだ」


willの①と違って、その場で決めるのではなく、もう決めていた予定について言う場合に使います。「すでに決まっている何らかの行動に向かっている」感じです。


② 何らかの兆候がある予想、見込み「(明らかに)~しそうだ」


現状を踏まえた、何らかの根拠がある予想には、be going to ~を使い、特に根拠があるわけではない予想には、will ~を使います。 


例えば、空が暗くなり、雨雲が広がって・・・という兆候があれば、It's going to start raining soon. 「すぐに雨が降り出しそうだ」。


明確な兆候はないけれど、天気予報で雨の確率80%と言っていたから、きっと降るだろうな、と確信しているのであれば、It'll rain tomorrow. 「明日は雨が降るでしょう」。


🌿 現在進行形《 be + 動詞の-ing形 》


現在進行形は、「今、進行中の動作」を表す他にも、未来形として使うことがあります。


① すでに決まっている+ 準備が整っている予定


be going to ~と同じように使われることもあります。進行形の方は、すでに準備が整っている未来について使うことが多いようです。


We're getting married. 「結婚します。」(予定あり。)

We're going to get married. 「結婚します。」(予定あり。)

We'll get married. 「じゃ、結婚しよう。」(予定なし。今、決めた!)


② まさにこれからしようとしている動作


実際にはまだ行動していない、行動する寸前のことにも、現在進行形が使えます。


A: Dinner is ready. 「夕飯できたよ。」

B: I'm coming! 「今から行きます!」


🌿 まとめ


will: 👦 根拠のない自信があって、強い意志のあるウィル君。計画性なし。

be going to: 👩🏽 現状を踏まえた上で予想をするゴナちゃん。計画性あり。

be -ing: 👧🏽 ゴナちゃんとそっくりのイングちゃん。計画性あり。準備OK!


ネイティブは、感覚的に使い分けをしています。ノンネイティブの私達は、知識として知った上で、慣れていきましょう。英語を読んだり、聞いたりする際にも、違いを意識してみるとおもしろいですよ!


🌿 Do something today that your future self will thank you for.

「未来の自分が「ありがとう」と言ってくれるようなことを、今日、やってみましょう」(作者不詳)

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